読書感想

ようやく最新刊まで追いついた。短編集なので内容も様々だし執筆時期もバラバラ。良く言えばバラエティに富んでいる。悪く言えばまとまりがない。なので、全体としての感想は特になし。奇跡の大安売りなのは、きっと掲載されたのが雑誌の企画モノだろうから、気にしないのが華ってことで。
あとがきで、基本的に雑誌に掲載するのは過去の話、とあったのが意外だった。じゃあ単行本はほとんどが書き下ろしってこと? それってすごいな。
それにしても、1年生もだいぶ馴染んできたなあ。瞳子ちゃんなんか最初の小憎らしい感じがだいぶ薄まってきて、小生意気だけど可愛げのあるキャラクタになってきた。祥子様の血縁ということで性格面の多くを継承しているから、当然といえば当然か。以前の話であった祐麒との絡みは、実現すれば人間関係が結構面白いことになるんだけど、そういう展開は無理かな。乃梨子のどこか冷めた視点とちょっと変わった趣味って、多分に作者の子供時代が反映されているんじゃないかと邪推してみたり。可南子は…まだよく分からないや。はたして祐巳由乃は誰と姉妹(スール)になるのか。この中の一人か、はたまた全くの新人か。次巻が楽しみ。