ふたりはプリキュア

偽者に化けた敵が現れて仲間割れを誘うっていうのは古今東西使い古されたネタだけど、適度にひねってあってなかなか良かった。まず、すぐにバレたこと。偽者はいずれバレるものと相場は決まっていて長々と引っ張るほど白けるので、早めに敵の存在を明かして「どっちが本物?」という展開にしたのは正解。そしてそこから「どちらがより相手(なぎさ)のことを理解しているか?」という流れで、ほのかがなぎさのことをどう思っているかを自然に喋らせたこと、それによって二人の結びつきの強さを示した点も上手い。と、前半は良かったものの後半の戦闘パートはやはり今ひとつ。敵の女幹部が必死なのは分かるが、その割りに攻撃に隙がありすぎて、まるで勝つ気がないみたいだ。結局は出来レースなんだよな*1。あと、すぐにバレた展開が良かったと書いたけど、あんな見た目だけの半端な変装じゃ、そりゃあ簡単にバレるだろう。後がないならもう少し綿密に計画を立てるべきなんじゃないのか?と突っ込まずにはいられなかった。

*1:「命に代えても」なんていう台詞を口にした悪役は、大抵その回でやられて退場する