mboxとIMAPの共存

メールシステムをIMAPにするとどこからでも同じメールが見れて便利なんだけど、未だにローカルでmboxとincを使ってるユーザもいて、スムーズに移行するのはなかなか難しい。代表的なIMAPサーバであるCourier-imapはMaildir形式しか受け付けないし、メール配送を完全にMaildirにしてしまうと、IMAPを使いたくない多くのユーザに対しても移行の手間が発生して面倒。なんとか/var/mail/spool/のメールスプールは維持しつつ、IMAPを使う方法はないかと調べたところ、wu-imapならできるらしいということが分かった。試しに自分のマシンにいれてテストしてみると、たしかにINBOXをmbox形式にすることができるけど、新しくフォルダを作ったときの形式がmboxかmbx(mboxを固定長にしたような独自形式)の選択肢しか実質的になく、Maildirなどの1メール1ファイル形式にはできなかった。MH形式には対応していると書いてあるところもあったが、どうもうまくいかなかった。それ以外にもwu-imapは設定ファイルが/etc/c-client.cfとかいう変態的な名前だったり、設定ファイルに沢山のお約束を書かないといけなかったりと、個人的にはsendmailと同様あまり触れたくない感じ。なんとか解決策はないものかと探していたら、次のページを見付けた:

自分の場合、これで要求は完璧に満たされた。配送系はこれまで通り/var/mail/spoolにメールを貯める。IMAPを使わないユーザは何も変更する必要はない。IMAPを使いたいユーザは、.forwardと.procmailrcを作る。全員がIMAPを使うようになったら、Maildirに配送するようにMDAを変更すれば移行が完了する。素晴しい。

あとはsendmailpostfixに置き換えたいんだけど、これも過去とのしがらみなんかがあって簡単に行かない。procmailバッドノウハウの塊なので、置き換えたいのは山々だけど、これは代替となるソフトの決め手がないから、しばらくはこのままかなあ。