買った本

未来(あした)のおもいで (光文社文庫)

未来(あした)のおもいで (光文社文庫)


熊本県・白鳥山。洞の中で雨宿りをしていた滝水浩一の前に現れた、美しい女性・沙穂流。ほんの束の間の心ときめく出会い、頭を離れない面影。滝水は、彼女が置き忘れた手帳を手がかりに訪ねてゆく。そこで、彼女がまだこの世に誕生していない存在であることを知るのだった……。
時空を超えて出逢った男女の愛をリリカルに描く、心に沁みる長編ファンタジー。〈書下ろし〉
また白鳥山で、しかも時空を越えた男女の愛となればさすがに「またかよ」という気にもなるけど、この作者の場合はそういう好きなものしか書かない(書けない)という部分も味になってるからなあ。なんにせよ面白いことは確実だ。
それより、帯の紹介でなんでもかんでも「黄泉がえり」と比較するのはいい加減うんざりする。確かにあの本は一番売れたし、たぶんそのおかげで作者は専業作家になれて、今こうやってこの本が読めるわけだから、それに比べれば些細なことではあるんだけど。