カルタグラ〜ツキ狂イノ病〜 終了

土曜の昼から始めて約24時間(寝落ち含む)で主要なシーンはほぼ見終わった。
ミステリとしてはなんともお粗末な出来だけど、悲恋ものとしてみればそれなりに良かったかな。探偵役の主人公がヘタレ過ぎるのと、後半の展開がグダグダでその帳尻を合わすように謎解きが最後のシーンに集中してしまっていることが大きなマイナス点。悲恋ものと書いたけど、このゲームはTrue End以外は余計だと思う。しかも無駄なサービスシーンや選択肢が多すぎ。それから狂気とか妄執とか宣伝文句の割にはそれほど感じられなかった。素材は悪くないのだが、風呂敷の広げ方と畳み方が下手な気が。先が読める、というより展開の方がこっちの予測の後を遅れて付いてくる感じがして、ちっとも意外性というかインパクトがなかった。やはり原画家主導の企画はシナリオがいまいちな事が多いな。逆にグラフィックは問題なし。死体すら美しく見えるCGはこれだけで金が取れるレベル。結局、雰囲気とかコンセプトとかと併せて割と好みの作品ではあった。