読んだ本

最後の夏に見上げた空は〈2〉 (電撃文庫) 円環少女 (角川スニーカー文庫)

『最後の夏に〜』は元々「遺伝子強化兵」という設定そのものに無理があったのが、ここにきていよいよ破綻しかけてるような。あと、地の文が三人称で書かれているのにいつの間にか誰かの心情に変わっていたりして読みづらいことこの上ない。というより、すべての文章(台詞も含めて)が「私」視点で書かれていると言った方が良いのか。作者の性別は知らないが、こうした傾向は男性より女性によく見られるものだと思う。

円環少女』は個々のアイデアは素晴らしいんだけど、文章力が追いついてないのか*1、所々でどうにもついて行けない展開があって少々もったいない。これでもう少し読みやすければ『煉獄のエスクード』(ISBN:4829117168)並に面白い作品になっていたかもしれないのに。

*1:下手というよりむしろ詰め込みすぎ