読んだ本

戦鬼 ―イクサオニ― (富士見ファンタジア文庫)

面白いことは面白いけど、過去の大賞受賞作品なんかと比べるとそれほど際立っているという印象はなかったな。
日本神話と昔話をアレンジした世界観は新鮮だった。結構重要なキャラがあっさり死んでしまうので勿体ないと思った。展開次第ではもっと完全なハッピーエンドに持って行く事もできただろうに、そうしなかったのは作者のこだわりなんだろうか。
あと些細なツッコミなんだけど、質量が大きくなっても落下速度は変わらないので、某シーンの描写は物理的に間違い。これからアクションシーンを書くときは気をつけた方がいいと思う。(ただし質量を変化させるのではなくて重力加速度の方を変化させているとすればその限りではない)