Chromium を Mac でビルドしてみた
Google Chrome の Mac 版はまだ出てないけど、ソースコードが公開されているので試しにビルドしてみた。
とはいえ、公式ページにも書いてある通り、まだ実行ファイルができる以前の段階なので、ビルドしても動かせるわけでもないんだけど。
基本的には Build Instructions (Mac OS X) (Chromium Developer Documentation) の手順に従えばOK。以下は微妙にアレンジが入っている。あと、 Leopard の付属 CD から入れた Xcode では古すぎると怒られたので、 Xcode の最新版を入れる必要があった。
$ cd ~/work $ svn co http://src.chromium.org/svn/trunk chromium $ cd chromium $ ./depot_tools/mac/gclient config http://src.chromium.org/svn/trunk/src $ ./depot_tools/mac/gclient sync
gclient sync は svn up 相当の処理 + DEPS ファイルの内容に従って依存ライブラリの取得をやってくれるらしい。
$ open ./src/build/all.xcodeproj
Xcodeが立ち上がったら「ビルド」をクリックしてビルド開始。途中結果は「ビルド」メニューの「ビルド結果」で見ることができる。
ビルドが成功したら、今度はターゲットを run_all_unittests にしてビルドするとユニットテストが実行される。試したときは全テストにパスした。
ディレクトリ配下を色々物色していたら v8_shell なんてファイルを発見。早速実行してみる。
$ ./src/xcodebuild/Release/v8_shell
V8 version 0.3.1
>
お、動いた。いくつか式を評価させてみると、
> 1 + 2 3 > var x = 1 > x 1 > (function(x){return x*x})(3) 9 >
それなりにちゃんと動いてるっぽい。
実行できるブラウザがビルドできるようになるのがいつになるかは分からないけど、 gclient sync する度に沢山のソースコードが更新されているのを見る限り、ものすごい勢いで開発が進んでいるみたい。