specファイルのデバッグ

たとえば%buildは成功したけど%installでエラーが起きたとかいう場合、rpmではもう一度最初からやり直すしかないわけだが、ソフトウェアのmakeには場合によってはものすごく時間がかかるので、最初からやり直しというのはできれば避けたい。以下のようにspecファイルを書き換えれば、裏技的にパッケージ構築を途中から始めることができる。

  • %prepは%setup行を残して全て削除。さらに%setupに-D -Tを追加する。
  • %buildの内容を全て削除。

要するに%prep,%buildの中身を空っぽにすれば、そこで行われているディレクトリの削除などが行われなくなるということ。この応用で、%buildから始める(ソースの展開を省く)とか、バイナリパッケージの書き込みだけやる、といったことも可能。

これをやる場合は元のspecファイルはそのままにして、テスト用にコピーしたものを使った方が良い。最後までうまくいくことを確認したら、改めて最初からやり直すこと。