気になるドラマ

ちゅらさん岡田惠和が脚本ということで観てみた(なんと、「アルジャーノンに花束を」もこの人だったのか!)。最初にタイトルを見たときはもっとドロドロした内容を想像したけど、雰囲気はあくまで明るく爽やかなコメディ。主人公の母親に対する真っ直ぐな愛情が、見ていてとても微笑ましいんだけど、同時にちょっと気持ち悪い。

自分も一人っ子なので、この主人公の気持ちは分かる。世界で一番自分のことを理解している女性といえば自分の母親なわけで、そこを恋人と比較してもしょうがない。母親はあくまで母親で恋人ではないし、どっちが好きかなんて比べるものでもないだろう。

今作では、主人公の青年に屈折したところが全くなくて、母親への愛情を隠そうともしないところがこれまでの所謂マザコンドラマにない点。自分にとってはこっちの方がよほどリアルに感じられた。なぜ今までこういう描き方をしたドラマがなかったのか不思議なくらい。この主人公の性格がこのドラマを決めていると言っても良いだろう。結局、天然には誰も敵わないってことか。