CVSを使ったFirefox 1.0のビルド(完全版)
前回書いた内容はやや不完全だったので改めて手順を書いてみようと思う。
% cvs -d :pserver:anonymous@cvs-mirror.mozilla.org:/cvsroot login % cvs -z3 -d :pserver:anonymous@cvs-mirror.mozilla.org:/cvsroot checkout -r FIREFOX_1_0_RELEASE mozilla/client.mk mozilla/browser/config/mozconfig
- 3.mozilla/.mozconfigを作成する(前回参照)。
- 4.cd mozilla
- 5.CVS版にアップデートする(コマンドはチェックアウトだけど)。このときロケールの設定があるとそれも一緒に取ってくる。
% gmake -f client.mk checkout
- 6.ビルドする
% gmake -f client.mk build
- 7.インストールする
% cd xpinstall/packager % gmake MOZILLA_BIN=../../dist/bin/firefox % cd ../../dist % tar xzf firefox-i686-pc-linux-gnu.tar.gz -C /opt/firefox-1.0
最後のインストールの方法は、make installでもいいのかもしれないけど、一度この方法でうまくいったので、それ以来そのままこの方法を使っている。/optに入れているのは/usr以下にインストールしたらgeckoを使う他のブラウザの挙動まで怪しくなったため。
Thunderbirdも、2で指定するタグがTHUNDERBIRD_1_0_RELEASEとなって、mozconfigの位置がmozilla/mail/config/mozconfigにかわるだけで、基本的には同じ方法でビルドできる(日本語化を考えなければ)。
ちなみに、やってはいけないことその1。1の手順をすっ飛ばして全部cvsで持ってこようとする。サーバに余計な負担がかかるのでまずはtar玉を頂いて来るべし。
やってはいけないことその2。普通にcvs updateする。余計なファイルまでごっそり引っ張ってきてしまうのでこれも避けるべし。
その3。タグを指定しないでチェックアウトする。CVS HEADだからといってリリース版と比べて単純に新しいわけではない(ブランチしているので)。しばらくはリリース版である1.0を使うのが無難。