読んだ本

闇の守り人 (偕成社ワンダーランド)

買ってないけど読んだ本。つまり未読の本はちっとも減ってない。

これはひょっとするとシリーズ最高傑作かもしれない。人間の持つ悲しみや怒り、醜さや優しさが、登場人物の行動として実に活き活きと描かれている。正史の裏に隠された真実が次第に明らかになる構成も見事。<山の王>の民の正体については途中で気付いたんだけど、青光石と闇の守り人の本当の意味については読み切れなかった。
ファンタジーはもちろん事実とは違うけれど、その中にも紛れもない真実があるということを改めて気付かせてくれる一冊。こういう本を読むと、変なアンソロジーとか読んでる場合じゃないぞという気分になる。