ポール・グラハム論法

http://namazu.org/~satoru/blog/archives/000021.html

(from www.textfile.org)

通常、大学の情報系の研究室は「研究して論文を書くべし」という方針で運営されている。そして、学生はそれに付き合わされる。しかし、ハッカー的な学生はそのような方針はほどほどに受け流して、じゃんじゃんハックもやってよい、というのがポール・グラハムの新作「ハッカーと学生」での主張である。

(ポール・グラハムの新作云々は冗談で、実際は高林哲さんの意見。似たようなことは「ハッカーと画家」で書かれているけれども)

確かに大学にいるハッカーにとっては心強い意見だけど、同時にこうした考え方は危険でもあると感じた。「二つの理論を選ぶときに、一方は怠惰であることを正当化するものだとしたら、たぶんもう一方の理論が正しい。」とPaul Graham言っている(これは本当)。

そういえば、Perlの生みの親であるLarry Wall曰く、プログラマの3大美徳とは「怠惰(Laziness)」「短気(Impatience)」「傲慢(Hubris)」だそうだ。同じ怠惰という言葉が出てくることに何か関係はあるんだろうか。

あと全然関係ないけど、Paul Grahamが「Lisp最高」と言う理由のいくつかは「奥が深い症候群」なんじゃないかと思う。特に「ほげ言語」のパラドックス*1の辺りとか。

*1:要するに、ある言語Xがあって、それがよくわからない機能をいっぱい持っているように見えたら、それは言語Xより機能の低い言語Yで考えているからだ、という主張