読んだ本

シャルロット・リーグ1 招かれた小鳥 (ファミ通文庫) ことりたちのものがたり (集英社スーパーダッシュ文庫)

大量の未読の中からこの2冊を選んだ理由は、別に小鳥つながりというわけでもなく。シリーズものの1巻を優先したのと、最近ベテランの作家ばかりが続いたので次は新人の作品にしようと思い選択した結果がたまたまこれだった。

『シャルロット・リーグ』
あとがきにある「『スケバン刑事』と『ハリー・ポッター』と『バトルロワイヤル』の夢のコラボです」というのは当たってる。「ハリポタ」みたいなストレートなものから元ネタもよく分からないマニアックなものまで古今東西有象無象のオマージュが散りばめられていて、読者を軽く置き去りにしている感がかえって心地よい。その分素人にはあまりお勧めできないが。内容はむしろライトノベル版『麦の海に沈む果実』(ISBN:4062739275)という感じだけど、作者もそこまでは意識していないみたい(というか単に知らないだけかも)。

『ことりたちのものがたり』
甘い甘い限りなく甘い砂糖よりも蜂蜜よりもなお甘い。少女漫画なら何とも思わないけど小説だと甘すぎて砂吐きそう。それでも人間とカナリヤの雑種であるカケスという存在が現れてからは次第に面白くなってきたかな。ベスト3は「ジャックと僕とマリア」「ナイチンゲール」「越天楽」の三編。