読んだ本

ミミズクと夜の王 (電撃文庫) 月の娘 2 (HJ文庫) イヴは夜明けに微笑んで―黄昏色の詠使い (富士見ファンタジア文庫)

ミミズクと夜の王』あまり電撃文庫らしくない、どちらかといえば児童文学畑の作品。これが電撃小説大賞の<大賞>というところに電撃文庫の懐の深さを感じつつ、今後もこの作風だとこの先やっていけるのか若干の不安も。この作者に関しては、「少し足りない」少女のしゃべり方とは裏腹に、文章がとても上手いという印象を受けたので今後も頑張ってほしい。内容については解説がかなり的確だったので省略。電撃文庫で解説が付くというのも珍しいな。

『月の娘』はイマイチ盛り上がりに欠けたまま終わったというのが正直なところ。この人の作風は割と好きなんだけどなあ。地味だけど。

『イヴは夜明けに微笑んで』自分はこういうお話が好きだな。召還術を色や詠(うた)で喩えるセンスは素敵だと思う。それに、出てくるキャラクターが全員魅力的。ネイト達の今の話ももちろんだけど、カインツとイブマリーの過去の話とかも読んでみたいなあ。