ハッカーと画家 第6章「富の創りかた」

  • お金は富ではない

人々はビジネスというものはお金を儲けることだと思い始めた。だが、お金は欲しいものを手に入れるための単なる中間段階、省略記法にすぎない。ほとんどのビジネスがやっていることは富を生み出すことだ。人々が欲しがることをやるんだ。

  • 仕事とは何か

会社とは、人々が集まって他の人々が欲することをやる集団にすぎない。人々が欲することをすることが重要なのであって、集団に属することは問題じゃない。

仕事とは、会社の他の人々と一緒に平均化されつつ、人々が欲することをなすことだ。

ソフトウェアの世界の話をするなら、フリーウェアの作者は富を生み出したいのであって、お金を得ることが目的ではないという説明になるだろうか。これは実際にその通りだと思う。

後半の仕事とは何かについては、これまで漠然とは感じていたものの明確に意識することのなかった事実を教えてくれた。これからの人生においてこの意味は大きい。